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脳の病気を克服して理想の人生|病気を乗り越えよう

認知症患者を支える治療

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現状維持も1つの選択肢

心の機能に異変が生じる精神症状の原因は、必ずしも心の病気にばかりあるとは限りません。中には明らかに脳の病変が認められるケースもあります。例えば、脳血管障害や脳腫瘍といった脳の病気に伴って、いろいろな精神症状が発生します。中でも最も代表的な例として誰もが知っているのは認知症です。認知症にもいくつか種類があって、全体の半数をアルツハイマー型認知症が占めています。他にも脳梗塞や脳出血の後遺症として発症する脳血管性認知症や、脳の神経細胞に変異が生じるレビー小体型認知症もあります。脳血管性認知症では症状が改善する場合もありますが、多くは脳の機能障害が不可逆的に進行します。最も多いアルツハイマー型認知症では、脳全体が加齢の影響で萎縮することがさまざまな認知症状の原因です。たいていは物忘れから症状を自覚するようになり、やがて知能や判断力にも影響が出てきます。現在の医学ではアルツハイマー型認知症を治すことはできませんが、薬で進行を遅らせることは可能です。ただし薬の効果には個人差があり、中には現状を長期間維持できる人もいます。認知症は脳の病気ですので、脳神経外科や神経内科でも治療は可能です。しかしながら認知症には脳の病気に伴うさまざまな精神症状が見られるため、治療には家族の支えも欠かせません。高齢者の発症例が圧倒的に多いことから、介護が必要になる場合もあります。そうした患者さんの治療には、むしろ精神科の方が適していると言えます。精神科でもアルツハイマー型認知症の進行を遅らせる薬物療法は選択可能です。患者さんがよりよく生きるために、現状維持という選択肢が加わったのは現代医学の成果と言えます。

非薬物療法のメリット

しかしながらアルツハイマー型認知症の治療は、薬で進行を遅らせるだけでは十分でありません。患者さんにはすでに認知症状が発生しており、異常行動が家族や周囲の人たちとの間でトラブルに発展することも考えられます。そのため、周囲の人たちがどれだけ患者さんのことを考え、サポートできるかによって認知症治療の成否も変わってくるのです。精神科ではそうした点も含めて多方面からの治療を実施しています。例えば精神医療の分野には心理療法の1つとして、家族療法という手法があります。これは、文字通り家族にまで対象を広げた治療法です。患者さん本人の治療ばかりでなく、支える側の家族に対しても心のケアが必要になるケースは少なくありません。そのノウハウを認知症にも応用し、患者さんへの包括的なケアを目指しているのです。こうした取り組みは認知症の非薬物療法とも言えます。薬にばかり頼らない認知症治療にはいろいろな種類があって、病院やクリニックごとにユニークな試みが見られます。感情や記憶を刺激することは、患者さんの心と体を健康にするためにも重要です。回想法や体操・ゲームなどといった生活訓練には集団療法のノウハウが応用されています。塗り絵や歌などの創作的活動は芸術療法の応用例です。入院設備の整った精神科病院では、精神科医や臨床心理士・看護師など多くのスタッフでチームを組んでいます。精神保健福祉士や作業療法士・管理栄養士・薬剤師といったスタッフ1人1人が専門的な役割を果たし、患者さんを支えているのです。認知症は脳の病気だという認識を強く持っていれば、さまざまな精神症状も受け入れることができます。精神科ではそんな患者さんたちを温かく見守りながら、日々の地道な治療を続けています。

記憶が失われる病気

相談

脳の病気を発症すると脳内の神経伝達物質分泌にも異常が生じて、精神疾患といった病を発症するケースがあります。予防するためには、日頃の生活習慣に気を遣う必要があります。精神疾患などの疑いがある場合は、病院での診察を受けるように心がけましょう。

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注意点と勘違い

2人の女医

うつ病になったら、まずは自責の念にとらわれないよう注意し、頭と心の回復に専念します。復職の際には待遇面での変化があることをある程度覚悟しましょう。うつ病は心の病気という認識が強いですが、実は脳の病気の一つという認識が最近では一般的です。

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脳に原因がある病気の治療

悩む女性

精神医療は目に見えない心を扱うため診断の難しさもありますが、精神疾患の多くは脳に何らかの原因があるものです。脳の病気と考えることで数々の薬が開発され、治療に高い効果を発揮しています。そうした薬物療法を支えるための心理療法や作業療法・環境調節療法・家族療法など、精神医学独特の治療法も行なわれています。

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脳と心の関係を調べる

カウンセリング

心の病は脳の病気が影響していることもあります。人間ドックもしくは脳ドックを受けてみることをお勧めします。腫瘍ができていることもあり、早期発見が重要です。脳の病気は放置が一番怖いので、心療内科を受診している人ほど、受けてみるべきです。

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